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上司の誤算
私は強い営業力もなく、複雑なプログラムを書けるわけではなかったが、業務への理解とエクセルの活用だけは自信があり、大きくない会社だったが業務支援を行っていた。
そんな私がその会社を辞めたのは、上司のせいだった。彼は営業から異動してきたが、支援業務は全くせずに常に高圧的で、私の業務や改善内容を軽視し、「こんなの誰でもできるんだから、お前が辞めても全く支障ない」と口癖のように言っていた。これ以外にも様々な嫌がらせもあり、彼の言葉に耐え切れず、私は退職を決意した。
私が業務で作成したエクセルファイルは、これまで属人化されていた業務を様々な関数やマクロ、VBAで改善をしていき、最終的には会社の顧客管理に利用するほどにまでなっており、会社にとっては非常に価値のあるものだった。もちろんこれは一時的な対策でしかなく、ちゃんとしたシステムを費用をかけて早く構築すべきという提案も行っていたが、その上司は「動いてるんだからいいんだよ!」とその提案も突っぱねていた。
退職後思いもよらず、元上司から連絡があった。「君の作ったエクセルファイルで分からないことがあるから教えてほしいんだけど…」。私が辞めた後、そのファイルを誰かがいじってしまい、不具合で動かなくなったが直せる人は誰もいなかったようだ。すでに会社の業務はそれを元に回っており、管理責任は元上司にあったようだ。私は思い返した。「私が辞める前にあなたは私にどんなことを言ったか覚えてますか?」
彼はいつもと違う強気の態度の私に狼狽しながら「そんなの覚えてない。このファイルはお前が作ったんだから、お前がどうにかすべきだ」
私は呆れて「申し訳ありませんが、私は現在別の企業で働いており、過去の業務に関わることはできません。ご自分でどうにかされたらどうですか?」
と電話を切った。
彼はその後責任を追求され、閑職へ追いやられた。私は前の会社で仲の良かった同僚から相談され、社長と直々にやりとりし、そのファイルを直しつつ、それに依存しないように新たなシステム構築のアドバイスを行った。その後も良好な関係が続いている
終わり



