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捨てられた遺言
隆には3人の兄がいた。3人の兄は隆に親にバレないような陰湿ないじめをしており、両親の前では優しい兄達を演じていた。母は早くに他界し、父一人に育てられた。
父は次第に病気がちになり、兄たちは隆を「親の世話係」と揶揄し、すべてを押し付けた。隆は父の介護を一手に引き受け、自分の夢も諦め、父のために尽くした。
父が亡くなると、遺産相続の問題が浮上した。兄たちは葬儀の時に発見した遺書を見ると、その場で破り捨てた。そこには「隆にすべてを残す」と書かれていたのだった。さらに兄たちは隆に何も残さないように偽物の遺書まで偽造した
遺産相続を話し合う当日、偽物の遺書のとおりに隆以外に遺産分割が進められようとしていたが、なにかに落胆した隆が父の日記を提出した
そこには隆への日頃からの感謝の気持ちと遺言として隆に全財産を相続するという内容が書かれていた。そしてもしこの内容に沿わない遺書が発見された場合はそれは偽物であると記されていた。
警察の捜査が進み、兄たちは遺書を偽造していたことが証明され、日記の遺言には署名や印もあり正当な遺書として扱われることとなった。
父親にすべてを見透かされていた兄たちの策略は失敗に終わり、遺書を偽造した罪は瞬く間に広まった。地元で事業をしていた彼らの社会的な信用を失い、姿を見なくなった。
一方、隆は相続した遺産と介護している姿を間近で見ていた近隣の住民の力を得て、夢だった地域社会への貢献をスタートさせた。
終わり



