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私の隣人
奇妙な隣人が引っ越してきた日から、私の家族は一人ずつ消え始めた。父、母、そして妹が次々と。私はその隣人を疑い、隣人が何か関係していると疑い始めた。
隣人と家族の失踪について警察に相談しようとしたある晩、私の部屋で謎のメモを発見した。「これはお前のためにしたことだ」と書かれていた。
周囲を見渡したが、人の気配はなかった。メモをじっくり見つめると、メモに何か違和感を覚えた。
見覚えのある筆跡だと思った。その瞬間、私の中で何かが崩れ落ちた。頭の中でなにかが語りかけてきたのだ。「これはお前のためにしたことだ」
記憶が鮮明になった。私はずっと家族全員から虐待を受けていた。そして無意識のうちに、私は耐え切れずに今の人格を作り、頭の中で幸せな家族だと思いこむことでその状況を耐えていた。もうそれにも耐えきれなくなり、新たな人格を生みだし、私の頭の中の隣人が家族を消していたのだ。
終わり